ご報告。ハッチがお星さまになりました。

今日、午前２時過ぎ

ハッチが 天国に旅立ちました。

昨日の夜、里親様から連絡を頂き、３日前に突然てんかん発作を起こし病院へ行ったとの事。

検査の結果、内臓に腫瘍があり、多分、脳にも転移しているとの診断。

その日から入院。

翌日、ハッチの様子を見に行った時も、随分落ち着いていたそうです。

とりあえず、このまま入院。

ママさんは自宅へ～

でも、その日の夜、病院から電話があり、ハッチの容体が急変

明日までもたないかもしれないので、お家で看取ってあげては・・・という連絡だったそうです。

すぐに迎えに行き、私にも連絡を頂きました。

突然の連絡で私も信じられない気持ちで・・・

でも、この突然の状況に一番信じられなかったのは、里親様。

ハッチ、毎日変わらず元気でマイペース、てんかん発作を起こすその日の朝も

家族みんなでご飯を食べて、みんなの朝ごはんをいつもの様におねだりして・・・

こんな深刻な病状になっているとは

発作後の病院での血液検査では、肝臓の数値が異常に高かったそうです。

黄疸が出ていたり、頭痛があったり、本人はかなり辛い状況だったでしょうと先生に言われたとの事。

里親様から、連絡を頂いた時、こんな事をおっしゃいました。

「ハッチがこんな事になってしまって、ホントに申し訳なくて・・・」と

病気に気付いてあげられなかったと、すごく自身を責めていらっしゃいました。

年に１度の血液検査、去年の春の検査では、肝臓の数値も正常値で他の項目も異常なし

黄疸が出ているって言われても、人間と違って、目や皮膚で判断するのは難しいし、

オシッコの回数も特に変わりなく、オシッコの色も水を飲む量で変わるし、特に冬はそんなにお水を飲まないので明らかな異常でないと判らないと思います。

食欲も旺盛で、体重も激ヤセするような変化もなく・・・

ハッチのご家族様だけでなく、私だって気付けません。

人間のように痛いとか、今日はダルイからとか言えないのですから。

でも、私は思うのです。

ハッチ、本当に里親様ご家族様に大事に、可愛がられて、お留守番もほとんどないし、ストレスになるような事も全くなく、だからホントに痛みも感じてなかったんだと思います。

毎日、本当に幸せに過ごしていたから。

だから、ホントにホントに申し訳ないなんて思わないで欲しいです。

我が家で、いろんな子を預かっていましたが
ハッチは保護当初から里子に行くにはリスクが多い子でした。

２０１０年、９月に保護したハッチ。

保護した時には、全身マラセチアで丸刈りにしました。

血管周皮腫もあり、

大学病院で腫瘍切除と転移を避けるため骨まで削る大手術を受けました。

傷口が良くなって１０月からは、放射線治療を受けました。
１回目の治療を終えたハッチ。

放射線治療は６回行う予定でしたが、４回で終わる事が出来ました。
４回目を終えて、少しずつ毛が抜け始めてきました。

マラセチアの状態も随分良くなってきました。

さぁ～て、里親募集開始

 と、思っていたら、皮膚の状態が悪化。

放射線治療の傷もハッチが舐めるので赤黒くただれてしまいました。

 皮膚の状態は悪くなる一方～

 ステロイドの量を調節すると良くなってくるけど

 減らし始めると再発。

ホームドクターの元で治療をしてきましたが、６月大学病院へ～

検査の結果、アカラスと判明。

早速、治療を始め、どんどん良くなってきました。

１０月、アカラス治療終了～

でも、まだ、痒みと赤みがある為、抗生剤、痒み止め（ステロイドではありません）の投与、シャンプーと消毒で様子を見ることに。

 この治療で随分良くなったのですが、抗生剤を止めたらまたこんな風になってしまいました。
１２/９の写真です。

すぐに抗生剤を再開、シャンプーと消毒を続けたら、
１２/１３にはこんなに綺麗に治ってきました。 

ハッチの場合は慢性的な皮膚疾患があり、
膿皮症によるトビヒの症状の可能性が高いと診断されました。

全身脂っぽくはないのですが、部分的に脂っぽい所があり、体格がいいので、痒い所に手が届いてしまったり、舐めてしまったりそれが一番の原因です。

我が家にいたほとんどの期間を病院通いしていたハッチ

大手術にも耐え、放射線治療で毎回、全身麻酔も頑張りました。

ハッチは棄てられて辛い思いはしたけれど、とっても運のいい子だと思います。

血管周皮腫も出来る場所によっては、断脚しなくてはいけませんが、
腫瘍だけを取る事が出来ました。

 放射線治療も、動物治療としては最高の治療を受けられる岐阜大学病院が近くにあり、人間と同じ、高度な放射線治療を受ける事が出来ました。

皮膚に関しても、アカラスの検査も何度もしましたが、大学病院でやっと発覚。

岐阜大学病院には、皮膚病治療で有名な先生がおられ、
ハッチもその先生の治療を受ける事が出来ました。

ハッチが我が家にいたのは１年と４か月

その間の医療費は、６５万円程になりました。

ハッチの為に、募金を募ってくださった方、また、その募金に沢山の方が賛同してくださった事

ホントに感謝します。

 ホントに全国の皆様に助けて頂き、とってもいい里親様にめぐりあえたハッチ

最期の時間を家族みんなで過ごせてよかったね。

午前２時を過ぎた頃から、何度か呼吸が止まったけど

ハッチ～

という、みんなの呼びかけで何度も息を吹き返したそうです。

ハッチは、きっと

　ありがとう、僕幸せだったよ　

って、そんな思いを伝えたくて何度も戻ってきたんだと思います。

呼吸は荒かったものの、発作を起こす事なく、苦しむ事なく、ママさんの腕の中で

安らかに、旅立って行ったそうです。

里親様

ハッチの家族になって頂いてホントにありがとうございます。

ホントに、ホントに感謝です。

そして、ハッチ

 ハッチが入院した日、健太パパとハッチ元気かなぁ・・・って

ハッチはうちにいた頃こんな事あったねぇ～と、ハッチの事を思い出していました。

昨日の夜、里親様に連絡を頂く前、健太パパと空を見上げて、

明日は大雨って天気予報なのに、星が綺麗だねぇ～雨の前ってこんな星出ないよねぇ～って

ハッチ、何かを伝えに来てくれたのかなぁ・・・

ハッチがいてくれてみんな幸せだったよ。

ハッチありがとう。

また、いつか・・・会おうね・・・

 

 

 

コメント 3

ハッチのことはずっと気にかけてブログを拝見しておりました。
愛情に満ち溢れた里親様に巡り合え最後を看取ってもらったハッチはとても幸せだったね。
その里親様への架け橋となった健太ママ様も
ハッチの治療と介護には大変な尽力を尽くされたと思います。
本当にありがとうございました。
by midori (2015-03-29 22:57) 

甘えん坊だった ハッチ … 虹の橋を渡って行ったんですね
保護されて良かった…

健太ママさん 里親様 ありがとうございました と言わせて頂きたいです

ハッチ…健太ママさんの愛情と 里親様の愛情を いっぱいもらって
本当にしあわせだったね

ハッチの 冥福を心からお祈りします


by Bちゃんママ (2015-03-29 23:05) 

御無沙汰しております、突然の報告に驚き言葉がでません。健太ママのところに来たコたちはみんな兄弟、家族だと思っています。みんな元気にしてるかなと思っておりました。ハッチ、辛いことやたくさん痛い思いもしただろうけどそれを上まわる幸せ、人のやさしさ、安らぎを感じていたと思います。縁あって運よく、健太ママと里親様に出会うことができて良かったよね、ハッチ、お疲れ様。
健太ママ、里親様、本当にありがとうございました。

P.S.　ポコ、元気にしております。
　また改めてご報告させていただきます。
by hana_ton_poko (2015-03-30 13:37)