日光アレルギー③ [犬の病気、症状]
日光アレルギー②で記載したように
ミコトのアレルギーの一つが太陽であり
太陽のアレルギーの中でも、日光蕁麻疹ではないかと思われます
*1:日光蕁麻疹の原因と思われている適度な波長の光(可視光線)について
日光蕁麻疹は、日光に当たると出現する蕁麻疹です。
特徴として、症状がある日突然発症するという点があります。
日光(太陽光線)=紫外線と考えている方が多いと思いますが
日光=紫外線ではありません。
地上に届き、私たちの皮膚に当たる太陽光線は、長い方から主に赤外線、可視光線、紫外線に大別されます。さらに、紫外線はUVA、UVB、UVCに分けられます。
日光蕁麻疹は、この太陽光線の中で可視光線が原因である事が多いと言われています。
紫外線(UVA、UVB)によって蕁麻疹が出現することもあり、どの波長の光で蕁麻疹が出現するかは、患者さんごとに異なります。
★どの波長で蕁麻疹が出現するかは、光線テストを行い確認することができます。
・波長とは?可視光線とは?
波長とは光の波の長さである。
波の長さによって、目に見える色が変化します
さらに、光には目に見える光と見えない光があり
人の目で見える領域の光を可視光線と呼びます。
「人の目に…」と言うのは、動物だと見え方が人間と違うことがあるから。
例えば、昆虫の目には紫外線を感知する細胞があり、だから蛍光灯などに虫が寄ってきたりする。
この可視光線は太陽や照明などから放射され
いろいろな波長の可視光線が混ざると「白色」に近い色に見えます。そして、この光をプリズムを使って分離すると「紫」「青紫」「青」「青緑」「緑」「黄緑」「黄」「黄赤(橙)」「赤」といった、いわゆる「七色」の色に見えます。
虹が七色に見えるのは、太陽光が空気中の水滴によって分解されるためです。ちなみに日本人は七色と言いますが、他の国では分け方が違うようです。
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に並んでいますが、これはそれぞれの波長の長さが違うために生じる現象で、光の中で最も波長の長い部分が赤く、短い部分が紫に見えるのです。
この領域から、さらに波長が長くなると、赤外線域(テレビのリモコンなど)になり、逆に波長が短くなっていくと紫外線域(日焼けのもと)になりますが、この領域は人間の目には見えません。
・紫外線とは(UVA.B.C)
紫外線は長い順に3つに分類されます。
・長波長紫外線(UVA)
皮膚の深い部分まで到達し、皮膚を赤くする効果よりも、主に黒くする役割を果たしています。
・中波長紫外線(UVB)
皮膚の比較的浅いところまでしか届きませんが、赤くヒリヒリと炎症を起こす原因となります。
・短波長紫外線(UVC)
最も波長の短い光線で、普段は地上25Km付近に存在するオゾン層により吸収されて、地上には届きません。仮にUVCが皮膚にあたった場合、表面までしか届きませんが、UVA、UVBに比べると遙に皮膚癌のリスクを高める危険な光線です。近年ではフロンガスによるオゾン層の減少によりUVCによる皮膚癌発生の危険性が懸念されています。
★光線テストにおける蕁麻疹が出現するしくみについて
患者さんの血清(血液を遠心分離した上澄みの液体)に光線を照射し、皮内注射した場合、蕁麻疹が出現すると言われています。患者さんの血液中には、日光に当たると出現する抗体(IgE抗体)があり、蕁麻疹の発症に関与しているとされています。
色んな事を長々と説明してしまったけど
下記の論文?を見て頂きたかったから
興味ある方
お時間ある方は検索して見て下さい。
*リンクはしてません
PDFダウンロードです
増強波長を認めた日光蕁麻疹 の1例
上記の論文には
紫外線照射テス ト
可視光線照射 テ ス ト
血清による皮 内テス トをした
22歳の男性の症例が掲載されてました
難しい用語がツラツラ並んでるけど
日光アレルギー②と③の説明を
頭に入れて読んで頂くと
なんとなく理解しやすと思います
この論文を見つけて
ミコトは日光アレルギーなんだぁ
と、思ったのです
つづく・・・
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