フィラリア症になった肺。 [保護犬フレブル<ヤマト>]
人間のせいで
フィラリア症になってしまったヤマト
保護してから、咳が続くので
何度もレントゲンをとりました。
抗生剤や気管支拡張剤、吸入の治療をしても
ヤマトの肺はいつも真っ白で、呼吸も速く
咳も一向に収まりません。
画像は正常な肺とフィラリア症の肺の比較です。
左の正常な肺 ○ ピンクの線 が肺動脈です。
正常な肺動脈は、肋骨の太さとほぼ同じとされています。
肺動脈からは細かい血管(赤い線)が枝のように別れています。
肺動脈の横の黒く抜けている所が肺になります。
右がフィラリア症の肺 ×
肺動脈にフィラリア虫が詰まっていて正常の何倍にも太くなっています。
血液の循環が悪い為、正常な肺にはある細かい血管はありません。
黒く抜けているはずの肺も真っ白です。
これはヤマトのレントゲンです。
上記の右の写真にそっくりです。
肺動脈は4倍くらいに膨れ
細い血管も壊死してありません。
肺も白く霞んでいます。
救いなのは、心臓肥大になっていない事
心臓の弁にも異常がない事です。
ヤマトは前の預かりさんの所でも
咳をしていたと聞いています。
私が預かる事になって
病院に一泊したのですが、病院では咳はでませんでした。
我が家に来た時も、二日間くらいは咳は出ませんでした。
緊張している時は出ないんだと思います。
フィラリア陽性の子《フレブルウッズ》を以前も保護した事がありました。
でも、咳などは出なかったのでエコーやレントゲン検査はせず
通年フィラリアの駆虫薬を服用する治療をしました。
里親様もちゃんと治療をして頂いて
2年後に陰性になりました。と朗報を頂きました。
ヤマトも、咳が出てなければ
レントゲンやエコー検査をする事なく
投薬治療をしていたと思います。
検査をした後も、成虫が心臓に沢山いるという事ではなかったので
(かかりつけの先生には)手術をする事を強く勧められませんでした。
ただ、治療の選択肢として手術という選択肢があると。
このまま、投薬治療を続けて、成虫が死ぬまでに2年~5年
膨れ上がった肺動脈に成虫がいる事は確かで
今は大丈夫でも、今後、その成虫が心臓の弁に絡みつき
最悪の事態になるリスクもあるとの事。
それが、いつなのか
今日か・・・明日か・・・何年後か・・・
最悪の事態にならずに、生涯過ごせる事もあります。
こんな怖いリスクを聞いて
夜も眠れませんでした。
タケルの晩年
いつ起こる分らない、てんかん発作
寝息が聞こえないと、死んでしまっているのではないかと
夜中に何度も起きて、鼻に手をあてて
生きてる・・・と
そんな毎日でした。
タケルのように心配で・・・
いつも大イビキで寝るヤマト
イビキが聞こえないと、まさかとヤマトを見に行って
はぁ~大丈夫だぁ・・・と安心します。
どの治療法がヤマトにとって一番か・・・
手術をしても、悪くなった肺は元に戻らないと説明を受けました。
でも、心臓にかかるリスクは回避できると思いました。
里親になりたいという方には、
ちゃんと治療を続けて頂きたいし
今の病状や今後のリスクも、ちゃんと理解して頂かなければ。
そう考えた時に、ひとつでも、リスクが減れば
里親になりたいと思って頂けるのではないか・・・
と思いました。
無事、手術を終えることが出来て
生きた成虫はもういないと思われます。
フィラリアの手術をネットで検索すると
他の子は20匹とか40匹取り出しましたという子が沢山います。
ヤマトはたった3匹ですが
20センチ以上もある虫が毎日血管のなかを泳いでる・・・
とっても苦しいと思います。
だから、一生懸命呼吸をします。
肺の奥まで空気を取り込めないので、浅い呼吸を繰り返します。
呼吸をする度に
キュウっと窪みが出来ます。
手術を終えてから
呼吸は少し楽になってるような気がします。
どう???
ヤマト???
つづく
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