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フィラリア駆除の正しい知識。 [犬の病気、症状]

 

昨日は雪が舞った岐阜地方

今日はポカポカ陽気

来週は桜の咲く頃のような陽気になるようです

 

昨日の記事にも

チョット掲載しましたが

温暖化?で季節がどんどん前倒し

フィラリアシーズンも

前倒しになりそうです

 

と、いう事で

チョット早いですが

フィラリアのお話

 

 

2013年5月に書いた記事ですがニコニコ汗

再掲載します

下矢印

 今年もフィラリア予防の季節ですね

地域によってはすでに駆除薬を飲ませているところもあるのかな・・・

 コチラ岐阜地方は暑~い日もありましたが、このところまた少し寒くなっています。

今のところ、蚊の出現はまだないようです。

桃タケさんは今日、血液検査に行く予定でしたが・・・

しまったぁ~朝ごはん食べさせてちゃった[ふらふら] 

毎年、フィラリア検査の時、健康診断をかねて、一緒に血液のスクリーニング検査をします。 

血液検査の時は絶食で検査をした方が正確な数値になります。

検査の種類によって食事が影響を及ぼす検査項目(糖、脂質など)がありますので、絶食を。

ただし、水分はOKです。

出来るだけ、食後8時間は時間をあけましょう。

という事で、桃タケさんは連休明けに検査に行ってきまぁす。

P1110722.JPG

桃ちゃんのお尻に押しつぶされてる猛ルン

P1110721.JPG

毎年、フィラリア予防の始まりと終わり頃に、フィラリアについての基礎知識を掲載しています。

 意外と正しい知識を持った方って少ないと思うので。

私もその一人でしたが[たらーっ(汗)]

以前に記事を見てくださった方、正しい知識をお持ちの方はスルーしてくださいね。

 

 

フィラリア予防とは、
感染してしまう事に対する

「予防薬」ではありません。

フィラリア予防とは、
  成長して親虫になって、
心臓で悪さをするのを

「予防」する薬

駆除薬なのです。

フィラリアの成長過程

・フィラリアの成虫が子虫(ミクロフィラリア)を産卵します。
 この子虫は成虫にはならず寿命は2年ぐらいで、蚊に吸われることを血液中で待ちます。
         ↓
・約2週間後、子虫(ミクロフィラリア)は、蚊の体内で、感染幼虫に成長する。
 1ミリ程度の体長になる。
         ↓
・感染幼虫を持った蚊が犬の血を吸う。
 蚊が吸血する時、吸血口から感染幼虫が皮膚に侵入して犬感染します。
         ↓
・感染幼虫が第3期子虫に成長する。
 以降、成虫となるまで皮下、筋肉内で成長する。
         ↓
・感染後約2週間、第3期子虫が第4期子虫に成長する
 フィラリアの薬が効くのは、この第4期子虫だけである。
         ↓
・感染後約2~3ヶ月、第4期子虫が第5期子虫(未成熟虫)に成長する
 3~11センチ程度の体長になり、寄生に好適な静脈内に進入します。
 最終寄生場所の未成熟虫の分布は、右心室30%で肺動脈70%である。
         ↓
・感染後約6ヶ月、未成熟虫が成熟成虫に成長し、子虫(ミクロフィラリア)を産卵します。
  成虫は、雄:約18cm×0.6mm、雌:約28cm×0.9mmにもなります。

薬の効果

フィラリアの薬は、飲んで1週間~10日の間しか効果がありません。
それに、効果が有るのは第4期子虫だけなので、蚊に刺されてから2週間~2ヶ月間経過しないとダメなのです。
だから、薬の効果が有る時に、第3期子虫だったフィラリアは殺せないので、そのフィラリアが第5期子虫になる、1ヶ月半~2ヶ月半後には、次の薬を飲む必要があります。
その為、1ヶ月半毎に薬を飲めば良いのであるが、忘れてしまうのを防止する為と、期間に余裕を見て、1ヶ月毎に薬を飲ますのである。
ですから、5月に蚊が発生すると仮定すると、感染後1ヶ月の6月から、蚊が居なくなるのが11月頭として12月まで1ヶ月毎に薬を飲ませるのである。

 

最後が肝心!フィラリア予防


フィラリアの感染期間と予防薬の投薬期間には1か月のずれがあります。
蚊が4月から10月まで発生しているならば、投薬は5月から11月まで必要なのです。

今日は、なぜずれがあるのかを説明したいと思います。

そもそも、「フィラリア予防薬」と呼んでしまうのが話をややこしくしています。
毎月1回飲んでいるあの薬は、実際には予防薬ではなくて「駆虫薬」なのです。
よくある間違いを整理してみましょう。


Q. あの薬を毎月飲んでいたら蚊に刺されないんでしょ?


A. 蚊に刺されないための薬ではありません。蚊取り線香的な効果はまったくありま せん。

飲んでいても、普通に蚊に刺されます。

ただし、蚊に刺されて万が一感染を起こした時には効果を発揮します。

Q. あの薬を毎月飲んでいたらフィラリアに感染しないだよね?

A. 正確にいうと、感染は起こります。
顕微鏡で見ないと見えないような小さな「フィラリアの幼虫」が、蚊の唾液と共に、体内に感染してしまいます。
この感染は、薬を毎月飲んでいても防ぐことはできません。

ただし、フィラリアが犬の体で悪さをするのは、心臓に達して親虫に成長してからなので、成長してしまう前に薬で退治するわけです。

つまり、感染してしまうことに対する「予防薬」ではなく、成長して親虫になって心臓で悪さをするのを「予防」する薬ってわけです。
子供のうちに(心臓に行くまでに)退治するという視点からみたら、「駆虫薬」です

Q. じゃあ、なぜいなくなってから1か月後の投薬が必要なの? 

いなくなってすぐでいいんじゃないの?

A. フィラリアの子供(ミクロフィラリア)は、全部で5段階、成長・脱皮して大人になります。

蚊の体内ですでに「第3幼虫」まで成長した状態になり、動物に感染します。

蚊に刺されてミクロフィラリアに感染すると、約10日で脱皮して「第4幼虫」になります。 

この「第4幼虫」は、皮膚の下や筋肉内で発育して65日程度で「第5幼虫」になります。

その後3~4か月で心臓に移動して大人になるわけです。

で、薬の話に戻ります。

フィラリアの薬は1か月に1回飲むので、1回飲めば1ヶ月間効果が持続するように思いがちですが、実は飲んで数日で排泄されます。

長期間持続性の薬ではなくて、飲んですぐに効果を発揮する薬なのです。
そして、この薬がもっともよく効く(感受性が高い)のが、犬の体内に感染して1か月前後の「第4幼虫」なのです。
以上の理由から、最後に感染した可能性がある時期から1か月後に最後の投薬をするのが非常に意味を持ってくるのです。

Q. 具体的にはいつまで予防すればいいの?

A. HDU(Heartworm Developmemt Unit)という指数があります。
  1日HDU=日平均気温-臨界温度(14℃)
  日平均気温=(日最高気温+日最低気温)÷2

と、まあ難しい計算式で求められる値があるのですが、この数字が130を上回る最初の日が感染し始める日で、130を下回る日が感染終了日となります。

こんな計算式で割り出した過去10年間の平均値をみると、静岡県での感染期間は5/14から11/5となっています。

投薬は12/5までですね。
ちなみに、一番短い北海道(北見)で、7/27から9/14。

なんと2か月弱の予防でいいのです。
逆に一番長い沖縄で2/10から12/29。

ほぼ1年中の予防が必要ということになります。
今後の地球温暖化で、さらに長い期間の予防が必要になるかもしれません

 

フィラリア予防薬は

犬の体調のいい日に飲ませましょう。

下痢や嘔吐をしている時に飲ませると

身体に吸収されずに

薬の効き目がありません。

 今年も忘れず駆除 頑張りましょう!!!

 

 

 

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